menu001.jpg
005.jpg
menu003.jpg
menu004.jpg
menu005.jpg
banner_001.jpg
iwaki_shakyo.jpg
npo-fukushinetiwaki.jpg
banner_002.jpg
banner_003.jpg
banner_004.jpg
banner_005.jpg
banner_006.jpg
banner_007.jpg
banner_20121114.jpg
file.png
健康コラム
第三十三回 「依存の話」(2015年9月)

今あなたは、「依存している、頼っている」と思う物事があるでしょうか。201509_01.jpg

今回は依存について話をしたいと思います。依存症は、長らく本人の性格の問題だとか、止められないのは努力が足りないせいだとか言われてきました。しかし、そうではなく精神疾患として理解しきちんとしたケアにつなげることが重要です。

依存症にはいくつかの種類があります。例えば、アルコール依存症(健康コラム第20回を参照)に代表されるような物質依存です。アルコールや、カフェイン、大麻、幻覚薬、たばこなどがあります。そして、物質以外では、ギャンブルや、人への依存などがあります。今回は、ギャンブル依存を例に説明します。

ギャンブル依存とは、例えばパチンコや競馬などで勝つ興奮を得たいがために、掛け金がどんどん増えてしまいやがて借金をしてでもギャンブルをするようになったり、それを止めようとすると、落ち着かなくなったりいらだったりする状態を指します。自分で止めようと頑張ってみても、それが続かずまたギャンブルを始めてしまう、しょっちゅうギャンブルのことを考えていて、次いつ行こうかとか、何に掛けようかとか、どうやって掛け金を捻出するかなど、一日の大半をギャンブルについて考えることに費やしていることもあります。

こういったギャンブル依存症になっている方の脳では、すでに健康な方とは違った変化が起きています。依存者の脳内ではドーパミンとノルアドレナリン(行動を活性化させる物質、つまりギャンブルに向かわせる物質)が過剰な活動をしています。逆にセロトニン(行動を抑制する物質、つまりギャンブルを止められる物質)の機能低下が起こります。これは依存者に起こる変化のごく一部ですが、このように自分の意思とは別に止められないという状態になってしまいます。

自分がギャンブル依存症かなと思ったら、自分一人で何とかしようと思わず、誰かの手助けを受けてもよいのだということを、覚えていてください。例えば、地域の保健所や病院、相談機関があります。程度によって入院や通院をしながら依存症になるメカニズムを学び、回復への支援を受けます。GA(ギャンブラーズ・アノニマス)という自助グループもあります。ここでは、依存者同士が自身の体験を分かち合うことができます。サイトがありますので、興味のある人は調べてみるのも良いでしょう。

また、家族や周囲の方は、必要以上に世話をしないことが大切です。家族は、依存を続ける依存者を責めたり、心配したりして借金を肩代わりしたり、お金を貸したりとギャンブルが続けられる状況を作り続けてしまうことが多いです。そこから抜け出すために、まず自分から誰かに助けを求めることをしましょう。家族が相談する場として、地域の保健所やホームページに自助グループがあります。

依存症は依存者が、自覚しにくいし認めたくない病気の一つです。そうなった人を責めるのではなく、どうやって回復していくのかを一緒に考えるように視点を変えてみましょう。罪を憎んで人を憎まずという言葉がありますが、依存者を憎まず、依存症に対処するために、一人で頑張らず専門的な手助けがあることを覚えていてほしいと思います。

 

参考

金剛出版 ロバート・メイヤーズ (2013). CRAFT 依存症者家族のための対応ハンドブック

GA日本インフォメーションセンターHP http://www.gajapan.jp/

GAM-ANON(ギャンブルの問題の影響を受けた家族・友人のための自助グループ)HP http://www.gam-anon.jp/home