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健康コラム
第三十九回 「長生きの秘訣はあるのか?」(2016年3月)

  長生きに関心がある方は多いと思います。おそらく、誰もが元気で長生きをしたいと思っているのではないでしょうか。世界保健機関(WHO)では、「健康寿命」という言葉を使っています。健康に良い食べ物やライフスタイルなどが紹介され、健康グッズが売れ行きを伸ばし、健康は一大産業になっているようです。今回は、健康と感情の関係について紹介します。

  感情が健康や寿命に及ぼす影響についての研究では、次のようなことがわかってきました。ある研究では、幸せだと感じている高齢者は、幸せだと感じていない高齢者に比べて、その後5年の間に死亡する確率が1/2だったのです。慢性疾患を持っているかどうかや経済状態、うつなどの精神疾患の影響を差し引いても死亡する危険が35%低かったのです。また別の調査では、幸せと感じている高齢者は、そうでない高齢者と比較すると、歩く速さなどの身体機能の低下が少なく、身体機能を維持していることがわかりました。さらには、風邪のウイルスに対する抵抗力についても、幸せだと感じている人とそうでない人の血液中の抗体を調べてみると、そのレベルに差があることがわかりました。これらの研究を総合してみると、「幸せだ」と感じること、すなわちポジティブな感情を持って生活することは、身体機能を維持したり、免疫機能を高めたりして、結果的に健康で長生きするために役にたつようです。

  では、どうして幸せだという感情、いわゆる幸福感は、健康な身体を作るのでしょうか。現在、研究者が注目しているところですが、1つそれを説明する手掛かりとなることが分かっています。ある実験で、注射をする時に、微笑んで受けた人と、そうしないで受けた人とでは、微笑んで受けた人の方が、報告した痛みのレベルが40%低く、心拍も高くならなかったのです。つまり、痛くないふりをしていると、本当に痛みの感じ方が変わるということなのです。これはメカニズムのほんの一端だと思いますが、興味深いことです。

  想像力をはたらかせて、痛くないふりをすることは、自分でできることで、高価な健康食品や健康グッズなども必要ありません。それで、痛みの感じ方が変わるとしたら、安上がりだとは思いませんか。あまりにも単純で、ばかげたことだと思われるかもしれませんが、試して失うものは何もないのですから、関心のある方は、この次にお医者さんに行った時に、試してみてください。