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健康コラム
第三十二回 「あいまいな喪失」(2015年8月)

  みなさんは「あいまいな喪失」という言葉を聞いたことがありますか?2011年3月11日に発生した東日本大震災で、多くの人たちが大切なものや人を失いました。そのような喪失体験への支援を行う上で、注目されている考えが「あいまいな喪失」です。 

  今回はこの「あいまいな喪失」について、説明をしたいと思います。

  「あいまいな喪失」とは、「はっきりしないまま残り、解決することも、決着を見ることも不可能な喪失体験」のことをいいます。 

  そして、この「あいまいな喪失」には2つのタイプがあります。

  タイプ①心理的には存在しているが身体的には存在しない状況 ~「さよなら」のない別れ~

     例)失踪、痕跡不明な喪失、誘拐、行方不明、家や故郷の喪失など

  タイプ②身体的には存在しているが心理的には存在しない状況。病気などで会話ができないような状態                                                                              ~別れのない「さよなら」~

     例)薬物やアルコール依存、抑うつ、アルツハイマー病、その他の認知症、頭部外傷など

                                                      

  東日本大震災により、大切な人を亡くされた方、家や故郷を失った方、原発事故で避難せざるを得なくなり、家や故郷や家族と別れて生活している方たちは、タイプ①「さよなら」のない別れ に該当するでしょう。

 

  このような「あいまいな喪失」から受けるストレスによって、気持ちが落ち込んだり、希望を失ったりする方もいます。そういう時の対処方法を以下にご紹介します。

  ◎家族や友人と会話する時間をもちましょう。毎日が難しければ週に何回かでもかまいません。お互いの話に耳を傾けることを大切にしましょう。

   ◎自分が何を失い、何を失わずにいるのかを整理してみましょう。そして、そのことについて信頼できる人に話してみましょう。誰かに話すことで、気持ちが整理されて、落ち着くこともあります。

   ◎お困りのことについて、信頼できる情報を集めましょう。知人や専門家、インターネットなど情報源はいろいろあります。その中でも、信頼できる情報を選択し、その情報を誰かと共有しましょう。

  ◎苦しい状態が続くようでしたら、カウンセリングを利用しましょう。一人で抱え込まずに、専門家に話を聞いてもらうことが、解決の糸口につながることもあります。

  上述した対処法の中で、何か参考になりそうなものがありましたら、ぜひお試しください。

 

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参考資料)「あいまいな喪失」情報ウェブサイト

     災害グリーフサポートプロジェクト ウェブサイト

     行方不明者の家族、故郷に戻れない家族への支援 研修会資料