menu001.jpg
005.jpg
menu003.jpg
menu004.jpg
menu005.jpg
banner_001.jpg
iwaki_shakyo.jpg
npo-fukushinetiwaki.jpg
banner_002.jpg
banner_003.jpg
banner_004.jpg
banner_005.jpg
banner_006.jpg
banner_007.jpg
banner_20121114.jpg
file.png
健康コラム
第二十九回 「ほめることの意義」(2015年5月)

  皆さんの中には、お子さんや、部下への言葉の掛け方が難しいと感じている方がいらっしゃるかもしれません。今回はそんな方のために、「どうしてほめることがよいのか?」をお話しします。

   心理学の中の「行動主義」の立場からごく簡単にまとめると「動物が行動するのは何らかの良い結果(ご褒美)があるから」なのです。

  例えば・・・

①「爪を噛むくせ」が続くのは、爪を噛んでいると「安心する」というその人にとっては良い結果があるから

②嫌々ながらでも「仕事に行く」のは、「お給料がもらえ」「おいしいものを食べられる」という良い結果があるから

  もちろん、実際はこんなに単純ではないかもしれません。よい結果がなくても義務でやらなければならないこともあるでしょう。でも、単純に考えるのであれば、「良い結果があるからその行動が続く」と言えます。

   では次に、「子どもがいつも宿題をせずゲームばかりしている」場面を考えましょう。みなさんならどうするでしょうか。

   選択肢の一つは、叱ることです。「いつまでゲームしてるの!」と怒鳴ります。そうすると子どもはしぶしぶ机に向かうかもしれません。しかしこの場合、子供が宿題をし続けるという行動のために良い結果がありません。というのは、子どもにとって(年齢にもよりますが)、「一生懸命勉強したらいい大学に入れて、将来安泰。」とか「稼げる職業に就いたら楽して暮らせる。」みたいな先々のことを良い結果だと認識することは難しいからです。(大人でも難しいですよね。いけないとわかっていてもついチョコレートを食べ過ぎてしまうものです。)

   もう一つの選択肢は、子どもがゲームを止めるまで忍耐強く待って、宿題を始めた途端に「宿題に取り掛かって偉いね」とほめることです。この場合、子どもにとって親にほめられたという良い結果があります。こうすると自発的に宿題に取り掛かるという行動が続くわけです。

   ここまできて、「ほめられると馬鹿にされた気にならないのか?」と疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。それはほめ方の問題なのです。ほめるとは一口に「偉いね、すごいね、上手だね」ということだけではありません。例えば、感謝(仕事を手伝ってくれてありがとう、とても助かったよ)、ご褒美(チョコレートを一粒)、怒らないで笑顔になるだけでも良いのです。会社で部下に「えらいね~」とは言えませんよね。そういう時にどんなほめ方が効果的なのだろうかを考えることが皆さんの腕の見せ所です。

   もう一つの疑問は、「そんなに簡単にいくのか?」でしょうか。行動を続けさせるには、ほめ続けることが必要です。そうしてほめ続けることでその行動が獲得(自発的にできるようになる)されるのです。そうして、行動が獲得されると、その行動自体が良い結果をもたらすので、もうほめる必要はなくなるのです。例えば食後歯を磨くという行動も、最初は誰かに磨いてもらっていたでしょう。そしてほめられながら、食後歯を磨く行動が獲得されます。そして歯を磨くと公衆衛生上良い結果があることを理解します。今はどうでしょう?誰かにほめられなくても歯を磨くのではないでしょうか。このように一生ほめ続けないといけないとか、ほめないと何もできない人になってしまうことはないのです。

   では最後に練習を兼ねてまず自分について、どんなことでも結構です。今日した行動を一つ自分で自分をほめてみましょう。そして近くにいる誰かのほめどころを探してみませんか。