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健康コラム
第二十七回 「代替医療」(2015年3月)

  はり治療、ヨガ、漢方、気功、瞑想法、アユールベーダといった治療法を知っていますか。全部でなくても、一つくらいは聞いた事があると思います。このような治療を受けたことがある、あるいは今、受けているという方もいるかもしれません。これらの治療法は代替医療と呼ばれています。代替という名称は、何を意味しているのかというと、近代西洋医学に基づいた現代の医療に代わる治療であることを意味しています。

  現在、主流となっている医療は、近代西洋医学における人の身体の働きの理解に基づいています。この治療法では、症状を治すために、その原因を検査などによってみつけ出し、それを治療しようとします。病院に行くと、血圧を測ったり、血液や尿検査が行われます。必要に応じてX線やCTも行われます。そうやって、体内の生化学物質の状態や炎症などの状態を細かく検査して、どこが悪いのかを見つけます。そして、そこの状態を整えるためにお薬を使ったり、手術をして悪い部分を取り除いたり、うまく働いていない部分を修復したりします。このような治療法に対して、代替医療と呼ばれる治療法は、さまざまな身体症状には、気分や不安、ストレスと言ったこころの状態が関係していると考えて、治療者は患者のからだの症状だけでなく、生活の仕方やこころに負担がかかるような状態はないかなどといった点について話を聞きます。そのため、このような治療法はホリスティックな治療法とも呼ばれています。ホリスティックとは全体的という意味で、こころとからだの相互作用を重視して、全体的な視点から人の病気を理解して、治療しようという考え方です。そして、気の滞りや体質といった近代西洋医学とは違ったひとの身体の働きについての知識に基づいて症状を理解して、漢方薬を処方したり、気の流れを整えるような治療が行われます。

  これらの治療法にはそれぞれ特徴があります。現在主流となっている医療は、科学的で日進月歩で進んでおり、以前は治らなかった病気が今では治すことができるようになりました。しかし、ひとの身体を細かく調べていくやり方は、専門的になりすぎて、当の患者が自分の状態を十分に理解できず、治療者にお任せになってしまうという問題点もあります。治療の効果を調べてみると、病気の治療として使われる薬の効果の30%くらいは、薬に含まれている有効成分自体の効果というよりは、この薬を飲んだらよくなるだろう、という飲む人の期待や希望の効果であると言われています。また、ある著名な医師は、どんな治療法にも共通する効果をもたらす要素として、希望がもたらされること、患者の考えが共有されていること、治療者と患者との間に信頼関係があることを指摘しています。代替医療は、穏やかに症状に働きかける点で取り入れやすく、最近の研究により、はり治療や瞑想法は、実際に患者の身体に科学的な変化を及ぼしているということが明らかになってきています。しかし、この治療法も万能ではなく、漢方薬にも副作用がありますし、なかには症状を悪化させてしまう治療法もありますから、よく情報収集することが必要でしょう。

  どちらの治療法も万全ではなく、それぞれ一長一短があります。したがって、現代、主流となっている医療を否定するのではなく、代替医療とうまく組み合わせながら、治療に取り組むのも一つの生き方ではないでしょうか。最近では、統合医療という言葉も使われるようになってきています。現在の医療と代替医療のそれぞれよいところを取り入れて患者の治療に生かそうという考えの表れでしょう。みなさんもご自分のライフスタイルに合わせて、主流となっている医療と代替医療を上手に取り入れて、こころとからだの健康を維持、向上してください。