menu001.jpg
005.jpg
menu003.jpg
menu004.jpg
menu005.jpg
banner_001.jpg
iwaki_shakyo.jpg
npo-fukushinetiwaki.jpg
banner_002.jpg
banner_003.jpg
banner_004.jpg
banner_005.jpg
banner_006.jpg
banner_007.jpg
banner_20121114.jpg
file.png
健康コラム
第四十七回 「加齢にともなう健康状態」(2016年11月)

  以前の健康コラム「長生きの秘訣はあるのか?」(2016年3月)では、ポジティブな気持ちで生活することが長生きと関係していることを紹介しました。今回は、年齢を重ねていくとすべての機能が低下していくわけではない、という最近の調査の結果を紹介します。 

  アメリカの南カリフォルニアに住む21歳から100歳までの成人1,500人ほどに協力してもらって、身体的健康状態、精神的健康状態、それに認知機能を調べました。その結果を年代別に比較してみると、身体的健康状態と認知機能は年とともに低下していきますが、精神的健康状態は逆に上がっていくことが明らかになりました。加齢に伴って、慢性疾患や足腰の痛みなどが経験されることは多いので、身体的健康状態が低下していることは納得のいく結果ですが、その一方で精神的にはむしろ良い状態になっているのはどうしてなのでしょう。研究者たちはその答えを見つけるためにさらに研究を進めているところですが、一つの可能性として、年齢とともに積み重ねられる社会的な経験によって人は賢くなり、人生で経験するストレスに上手に対処できるようになっていくからではないかと考えています。年齢とともに失うものばかりが強調されて、マイナスのイメージが伴いがちですが、経験や知恵といった若い時にはなかったものを得ていくプラスの側面に焦点を当てた、私たちを元気づけてくれる研究ではないでしょうか。

  別な研究では、14,000人ほどの50歳から62歳の成人を対象に、高血圧や糖尿病などの慢性疾患を持っているかどうかということと、階段を登ったり、1区画ほどの距離を歩いたり、5キロほどの重さの物を運ぶといった身体機能の状態を2年ごとに14年間追跡調査しました。その結果、仕事を続けているかボランティアなどの活動をしている人は、慢性疾患にかかる割合が低く、身体機能の制限も少ないという結果が出ました。

  これら二つの研究を合わせて考えてみると、仕事やボランティアといった社会的に活動的な生活を続けることで身体的な機能の低下が抑えられて、年を重ねても身体的に健康で生活できるのではないでしょうか。また、そのような活動を通じて人とのつながりも保てるので、ソーシャルサポートを得てうまくストレスに対処することができれば、精神的にも健康でいられる確率が高くなるかもしれません。