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健康コラム
第七回 「子育てストレスとその対処」(2013年7月)

 今回は、身近なテーマとして捉えやすい“子育て”についてまとめました。

 

 子育ては、実際に経験するまでは、学校でも教えられず、子育てのための試験も資格もありません。多くの方が、育児書を読んだり、家族や友人から経験を聞く程度の知識で、子育ての世界に飛び込んでいきます。

 そのため、子どもと一緒の生活が始まると、育児書などには詳しく載っていない、多くの大変な出来事に見舞われることになります。授乳時の痛みや辛さ、子どもを数時間抱き続ける時の疲労感、思春期の子どものもつ莫大なエネルギー、夫婦関係にまつわる問題…などなど。これらとは対極に、子どもに対する計り知れないほどの愛情、子どもを抱きしめたときにどれほど満たされるような気持ちになるのかなども、子どもをもつまで想像できないことです。

 

 特に、現代は都市化が進み、地域社会のつながりが薄れてきています。そして、核家族が一般的になり、閉ざされた空間で子育てが行われています。子育ては大変なものです。それなのに、世間では、子育てに関する幻想がまだまだ息づいています。「養育者は常ににこやかで、あたたかく子どもを抱きしめる」「親はいつでも子どもの話に耳を傾ける」そんな幻想といってもいいくらい、理想的なイメージがいまだに残っています。こんな状況では、子育てに不慣れな親がヘルプサインを出せません。ヘルプサインを出せない親たちは、疲労感・睡眠不足・無力感・自責感などを感じていることでしょう。そんな心身の状態では、子どもに適切な関わりをする方が無理なのです。

 

…なので、まずは『子育ては大変なもの』と認めるところから始めましょう。子育てについて、ちょっとした不安を感じたら、

 

①養育者は充分な睡眠をとる

 睡眠不足は気持ちを苛立たせ、適切な判断を下せなくなります。

 

②“適当さ”を身につけましょう

 普段完璧にできる家事や仕事に完璧さを求めることをやめましょう。

 

③積極的に愚痴をこぼしあいましょう

 家族や友人、子育て仲間とのつながりは大切です。自分が抱えている悩みを他の人間も経験していると知るだけでも、気持ちが楽になれることもあります。

 

④苦しさが続いたり、抱えていられないほどの不安や問題を感じたら、専門家を利用しましょう

 

最後に、もう一度…。「子育ては大変なものです」。マニュアルも正解もない子育ての大変さを乗り越えるためのヒントとして、臨床心理学者の第一人者であった河合隼雄氏の言葉を引用したいと思います。

『「上手に子育てしてたら、思い通りになる」というのは、完全に迷信です。世の中に下手な子育てはあっても、どんな子にでもあてはまる「よい子育て」というのはありません』

 

~参考文献~

◎河合隼雄.(2001).Q&A こころの子育て 誕生から思春期までの48章. 朝日新聞出版

◎ダニエル・N・スターン、ナディア・B-スターン、アリソン・フリーランド.(2012).母親になるということ 新しい「私」の誕生(北村婦美 訳).創元社

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